ワードサラダのリスク
ホームページの中には、文法が正しくても内容が意味不明という妙な文章が存在します。これはワードサラダと呼ばれる、人間ではなくシステムが生成した「ただ文字数を稼ぐ目的に作られている、ランダムに並べただけの文章」です。人間が読めば全く意味は分かりませんが、機械はこれを人間の作った文章だと認識してしまうのです。なぜこんな意味の分からない文章が作られたのかというと、ホームページの検索結果を上位に上げるためです。当初、検索エンジンは文字数を非常に重視しており、その内容よりも「とにかく文量のあるホームページ」をクオリティの高いサイトとして認識していました。そのため、ワードサラダを使ってランダムな文章を作ったサイトをいくつも作成し、それらのサイトを互いにリンクで繋げることで検索順位が上がっていきました。当然ながらホームページとしての価値は全くなく、むしろノイズになるだけの邪魔なページです。とは言え検索エンジンの方も日々プログラムを進化させており、全く意味のない文字列や、互いにリンクを貼って不正に順位を上げようとする行為を見抜くようになりました。ワードサラダの入った文章をスパムと認識するようになり、現在ではほとんど100%の精度になっているそうです。ワードサラダを使えば文章を考える必要もなく、文字数を稼ぐことができるように感じるかもしれません。しかしスパムと認定されてそもそも検索から弾かれてしまうペナルティを受けることもありますし、何よりアクセスした人を大切にしていません。ワードサラダには頼らず、自らの力で良質なコンテンツを作れるように工夫をしていきましょう。文章を作れない場合は、外部ライターを雇うなどの方法もあります。